自閉症とてんかん

 息子が帰省して今日で4日目。今日もいい天気、暑くなりそうです。何しようかな。
 息子は、帰省中も朝食と夕食後に、てんかん発作の薬を服用させていますが、施設から持ってきた薬が段々少なくなってくると、心なしか寂しくなってきます。

てんかんデビュー

 息子が初めててんかん発作で倒れたのは、確か中学2年生の時でした。当時お世話になっていた小児神経科の先生からも、自閉症の場合思春期を迎える頃に、てんかんが起こるかもと言われ、小学生の頃から定期的に脳波を取っていました。特段、脳波で異常が認められたことはありませんでしたが、先生の予想通りのこととなったため、中学生からてんかん発作の薬を服用しています。 

薬の服用を忘れると

当時の先生は、どんな薬も極力少量で済むなら、それでという考えで薬を処方してくれていました。でも、再びてんかん発作。先生曰く、薬の量が少なかったかなと。 少し量を増やし様子を見ながら今日に至ります。 
 5年くらい前だったか、一度に4種類の薬を服用するのですが、たまたまその日の朝、薬を飲ませる時、一つ床に落としてしまったのに気づかずにいました。 その日は、確かゴールデンウィークの連休中だった事もあり、夕方からは恒例の散歩に私と出かけました。今でも続けていまして、毎回1時間、5キロくらい歩いています。
 家を出発して、5分くらいしたところで、突然息子が歩道の上に倒れてしまいました、 たまたま近くにいた精神科のお医者様にも助けられ、程なく救急車が到着。また、連絡をした妻も慌てて現場に到着。休日という事もあり、近くに受け入れてくれる専門病院もなく、結局救急車で自宅そばまで搬送してもらい、その後は、妻の冷静な対応により、安静にさせ回復させました。
 妻の力は偉大です。
 そう、てんかん発作の薬は、忘れると大変なことになるということを、実感した時でした。幸いこの時以来、発作は起きていません。

現在の薬の服用方法

 現在息子がお世話になっている入所施設では、提携のお医者様がおられ、定期的に薬を処方して貰っています。また看護師さんもおりますので安心です。帰省の際に持たせてくれる薬も、朝、晩、それぞれ分包して頂き、とてもありがたく思っています。 自宅ですと、私達で、それぞれの薬を選び、そして息子に飲ませる。ということをやっていました。だから私は、しばらく家を空けて息子へ薬を与えようとすると、朝の薬と夜の薬を間違えそうになっていました。
 そんな事を考えると、今は本当に安全、安心に息子へ薬を飲ませることができています。

感謝

 障がい福祉サービスは、このようにきめ細かいサービスの提供、そして利用者やその家族が安心して託せる環境を醸成していただけることが大切ですね。