障がい福祉サービスの役割

 昨日のYahooニュースに、「介護離職の54歳 シングルファーザーのSOS」 というタイトルのニュースが掲載されていました。自分も他人事ではないと思いました。

介護離職の現状

 厚生労働省によれば、家族を介護するために仕事を辞める人(介護離職者)は、1年間で9万人(2021年)以上いるそうです。私は4月に妻に先立たれ、猫達の飼育があり単身赴任ができないというのが一義的な理由ですが、それだけでなく、現在施設に入所している息子の事や今の仕事の予定もあり、トータル的に考え早期退職しました。
 そのせいか、何か介護離職と聞くと、自分の意思でなく家族の事情による離職という意味で、同じかなと思ったりします。

入所施設

 この記事によれば、現在は訪問介護ヘルパーを利用しているようですが、利用時間は1日2時間程度なんですね。そうすると、シングルファーザーのお父さんも仕事はアルバイトに限られますし、何せ自分の生活に支障が出ますよね。
 そんな状況ですから、入所施設を探している様子が書かれていましたが、この記事にもあるとおり、恐らく今は、どこの入所施設も定員が一杯なのではないでしょうか。それと今は、入所施設から地域移行、すなわち可能な限り地域で生活できるようにという政策なのでなおさらですよね。
 入所施設に入るには、まずはショートステイ(短期入所)の利用から始め、その施設に合うかどうかなどを確認してから入所という流れでしょうか。我が家もそうでした。結局トータルで10年近く要したと思います。
 このニュースの方にも、1日も早くお子様に適した障がい福祉サービス施設が見つかることを、願っております。

障がい福祉サービス事業者の方へ思うこと

 今息子が入所している施設は、とっても良い施設で利用者の家族としては安心しています。10年待った甲斐がありました。でももしこの施設がなかったら、自分もこの記事の方と同じような境遇になるだろうなと思いました。
 障がい福祉サービス事業者は、利用者だけでなく、その家族も支えてくれています。そんな中、時々不正請求や、人員基準違反などで、指定取消などの処分を受ける事業者がおります。経営も勿論大切ですが、営利目的に走ること無く、福祉の基本に立ち返った適法な運営をしてもらいたいものです。 そして利用者やその家族のために、必死に運営している障がい福祉サービス事業者を、しっかりとサポートさせていただければと考えておりまあす。
 当事務所では、細かな委員会規則などの作成や、これらの議事録などの作成といった事務処理を適正に実施する、顧問契約によるサポートも用意しております。