障がい者の身だしなみなど

 昨日の朝、息子が入所施設へ戻りました。 今日からまたいつも通り、自分一人分の洗濯物干しとなります。少し寂しいですが、、、、、
 ところで、亡妻は、息子の服装や、声がけについて、凄くこだわりを持っていました。その事いついて、少し記してみたいと思います。

服装

 障がいの状況や程度にもよりますが、ウチの息子の場合は、重度の自閉症でしたが、身だし並みには気をつけて亡妻は服を選んでいました。 特に外出する時は、同年代の男子が着ているのと同じような服装をさせていました。勿論、色々失敗して汚すこともあります。小学生くらいまでは、必ず着替えも持たせて外出させていました。そのせいか息子のことを良く知らない方からは、「障がいが軽いんだね」と言われることがありました。いやいや、ウチの息子は、最重度の自閉症で受給者証も区分5ですから、、、、と、妻と二人で心の中で思っていました。

成人式

 昨日の朝のNHKニュースで、障がいのある方が、二十歳の記念に晴れ着で記念撮影というのを放送していました。たとえ障がいがあっても、やはり綺麗な晴れ着を着ると笑顔になりますね。ウチの息子も成人式の時、市主催の成人式には出席しませんでしたが、スーツを着せ、家族でおめかしして、ホテルのレストランでお祝いの食事を楽しみました。本人もスーツを着て、美味しい食事ができたためか、とてもニコニコして喜んでいたことを、今でも思い出します。

接し方

 息子へ接する際は、たとえ言葉を理解していなくても、同年代の子供達への声がけと同じようにしていました。どうせ判らないからといって、幼児言葉は使っていませんでした。これにより本人も自尊心を傷つけられることなく、わずかではありますが成長できたのかなと思います。そして何より自閉症の息子は、普通の人より感がいいといいますか、上手く表現できませんが、人の気持ちを察するのが鋭かったです。

出来ることはやらせる

結局、我が家の場合、障がいのある息子も、私も出来ることは全てやる。これが基本かなと思います。障がいがあるからこの程度でいいとかではなく、出来ることは“やる” です。このことは、今の自分にも言い聞かせて、残りのセカンドライフを歩んでいければと思います。